話をSkrillexに戻したほうが良いだろう。彼の音楽で何故そんなに疲れてしまうのか? 私に言わせれば、彼のような音楽で凄く疲れてしまうのは、音が常に自分の目の前に立ち続けるからだ。Skrillexの音楽で、あの安直なピアノパートの音量が小さく、またブレイク明けに鳴るベースラインの音量が周波数スペクトラムを埋め尽くしてしまうような大きさではなかったら、音楽としては成立しないだろう。今のダブステップの手法は、ベースラインが全ての周波数帯域を使い切っている。だが、昔を振り返って6年前のUKダブステップを聴いてみると、ベース音はサイン波が使われていた。しかし、これらはラップトップのスピーカーで再生できない。
一方、Skrillexのベースラインには倍音が500万個詰まっているので、携帯電話のスピーカーでも再生される。これが商業的に成功する理由だ。トラックを通じて全周波数帯域がフルボリュームで鳴っている。しかし、私を魅了するのは「穴」だ。つまり、私は「静寂」が好きなんだ。音楽には、何も鳴っていない状態からフルボリュームに変化するパートが存在する。そしてマスタリングはこの部分に大きく関わってくる。
Source: jp.residentadvisor.net
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